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魔術師の杖(緑娘版) ~平穏に杖を入手できる時代~

 
 レヤウィンでアザニ・ブラックハートの問題を片付けた俺達は、帝都に向かいそのまま魔術師大学へ立ち寄ることになった。
 緑娘ソニアの推薦状の揃ったブラヴィル後、戦士ギルドの仕事を進めたいからという理由で大学を素通りしてコロールへ向かった。しかし今回レヤヴィンの仕事の後、さらにギルドの仕事を進めるからといってコロールに戻るでもなく、パンダさん少女のミーシャと遊びだしてしまった。
 ミーシャと遊ぶのなら大学にも行くべき、ストイックに戦士ギルドの仕事だけやるならミーシャとも遊ぶな、などと強引に話を持っていって緑娘を説得させたわけだ。
 

 
「あたし別に魔術師ギルドに興味ないのに」
「俺は戦士ギルドで見習いや修行者を突破してソードマンになったぞ? でも君はまだ魔術師ギルドの準会員で遅れているねー」
「む~……」
「将来的には君をアークメイジの右腕として扱っていきたいんだ」
「戦士ギルドマスターになったあたしの右腕はあなたがやってくれるの?」
「そのつもりだ。二人でこの国の二大ギルドを支配しよう」
「うん! あたし魔術師ギルドもがんばる!」
 
 …………(。-`ω´-)
 
 思わず支配者の野望っぽいことを口走ってしまった。
 まあいいか、緑娘がやる気を出してくれるのなら俺もこの国の支配者に……、なっていいのか?
 

 
「ルートを間違えた、大学の裏側に来てしまった」
「また水面を歩ける魔法をユニコーンにかけたらいいじゃないの」
「そうだな」
 

 
 というわけで、魔術師大学へ戻ってきた。
 いつぶりだろう?
 確か緑娘が追っかけてきて、オーデンスに襲われて、緑娘に危ないところを助けられて、それ以来だな。
 あの時はラミナスさんに緑娘は部外者だと言われて嫌な顔をされたが、もう堂々と入って行ってもいいはずだ。
 
「ラミナスさん、ミドソニアの推薦状が揃ったので連れてきました!」
「よくやりました。これで部外者扱いはしなでしょう。これよりその娘も大学への立ち入りが認められる」


 だからクネクネするなと言うに……(。-`ω´-)
 
「あたしこのローブ着ないからね」
「それは自由だからいいよ、俺も着ていないし」
「しかしエンチャントした杖が必要なのは、いっしょかな? ラミナスさん」
「その通り。地位の象徴として魔術師は皆、杖を持っている。杖の元となるものは以前アークメイジがやったときと同じことをやればよいでしょう」
「だとさ、杖を作ってもらってこい」
「やだ、ラムリーザが一緒に来てくれないと魔術師ギルドの仕事やらない」
「わがままだなぁ……」
 
 そういうわけで、あの時と同じように水源洞窟へと向かうことになった。この洞窟は、泉の洞窟とも呼ばれているらしいが、名前はさほど重要ではない。
 ああ、その前にやっておくことがあった。
 

 頼まれていた太陽系儀を修理するための道具というものがあった。先に届けておこう。
 依頼主ボシエルさんは、ドワーフの歯車などを受け取った後で感謝の言葉を述べ、そのまま奥の部屋へと向かっていった。
 その先に太陽系儀とやらがあるのか? いったいどんなものなのやら。
 修理は一日を要するようなので、丁度いい。緑娘の杖を取りに行って、作ってもらったらこっちも丁度一日かかる。
 

 さて水源洞窟、泉の洞窟とも呼ばれているが、なんか既視感が……?
 以前レスニリアンの要求で訪れたブランブルポイント洞穴と、外観がそっくりではないかね?
 
 まあよい。
 
 以前俺がここを訪れたときは、死霊術師が攻め込んでいて二人のギルドメンバーが犠牲になっていたものだ。
 

 しかし今回は、洞窟の中は平穏そのもの。
 実験器具とか置かれているけど、わざわざこんなところで実験せんでもええと思うけどなぁ。
 
 そして西の小島である。
 ここでもあの時は死霊術師が襲い掛かってきたものだが――
 

「よく来ました。杖の原型は出来上がっています。あとはデルマールに頼んで、杖を完成させるとよいでしょう」
「ありがとうございます、は?」
「ありがとうございまぁす」
 
 やれやれ、死霊術師の騒ぎが無ければ俺もこうして平穏に杖を受け取れたのだろうな。
 平和な時代に魔術師メンバーとなれた緑娘がうらやましいねぇ。
 現在は逆に戦士ギルドが平穏ではないようだが……
 

「でもあたしこんなの使いたくないよ」
「意表を突くことはできるぞ? 一番最初に遭遇したとき、君は杖の魔力で麻痺したじゃないか」
「あっ、あれはこんな杖で何かできるとは思っていなくて抵抗しなかったからっ! 普段なら麻痺魔法なんか怖くないわ!」
「でも食らったやん。これも奥の手の一つと考えようよ」
「む~……」
 
 それ以外にも緑娘は、たまに魔剣の威力を反射されて麻痺して転がっていることがあるのは黙っておこう。
 真の戦士は魔法も使いこなすものだ。魔法戦士、響きが良いじゃないか。
 どちらも中途半端にならないようにしなければならない。中途半端はサマル――じゃなくて、なんでもいい。
 とにかく俺は、戦士としての教養もある一流の魔術師。緑娘は魔術の教養もある一流の戦士を目指したらいいのだ。
 あと冒険に必要な技能は……、盗賊? 僧侶?
 回復魔法は魔術師ギルドでも扱っているから僧侶は不要。本気で僧侶をやるならこの国の神様をしっかりと学ばなければな、デイドラなんかではなく九大神? まあいいや。
 残るは盗賊……、俺は何度か「どろぼうさん」をやっているからなぁw
 
 そんなわけで、何事も起きずに杖の原型を入手し、そのまま大学へ戻りカイロナジウムへ向かい、デルマールさんに杖を預けて完了。
 俺の時と同じように杖の種類を聞かれたが、緑娘は「ラムリーザと一緒がいい」と言うので、そのまま麻痺の杖にしてもらうことになったとさ。
 
 そんなところかな。
 杖が出来上がるのも、太陽系儀の修理が終わるのも明日だ。
 

 そういうわけで、久しぶりに閉塞空間であるアークメイジの私室で一晩過ごしたのであった。
 地下室じゃないのだから、窓の一つぐらいつけろよ。
 やっぱり俺は、この部屋の雰囲気は嫌いだな……(。-`ω´-)
 
 
 
 
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