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アメリオン家の借金 ~アンデッドの墓~

 
「お前に新しい契約がある、相棒。恥かくことはないと思うぜ」
「いや、あたしあなたの相棒じゃないから」
 

 そういうわけで、シェイディンハルの戦士ギルドである。
 なにやらウォーター・エッジの開拓地で、アメリオンという者が一族の墓地から何かを探したがっているらしい。
 バーズからの話はこれだけだ。
 ウォーター・エッジってどこだっけ? あ、ぬいぐるみ泥棒が居たところか。
 
 それでは早速移動。結局行ったり来たりになるんだね。

「あの人あたしのこと相棒って言ってきた。あたしの相棒はあなただけなのに、なんかやだ」
「いやいや、ドントンも言っていただろ? ギルドは家族みたいなものだ」
「だからアリーレさんと同棲してたの?」
「アリーレさんは関係ないっ! そんなのじゃ将来ギルドの頂点に立った時、ギスギスしたギルドになっちゃうぞ」
「む~……」
 
 どうも緑娘は、唯我独尊なところがあるらしい。
 まあいいか、少しずつ成長していけばいいだろう。
 

 というわけで、再びウォーター・エッジである。アメリオンはどこに居るのかな?
 下手に探し回って、ぬいぐるみ泥棒の家に入ったら怖いからな。あいつはまだ何か余罪がありそうな気がする。
 そこで一軒一軒ノックして回ることにした。
 

「戦士ギルドの方ですね、よく来てくれました。借金の返済に力をお貸しください」
「何の借金なの?」
「父がギャンブルでトラブルを抱えていて、莫大な借金を作ってしまったのです。父が消えた今、私が債務者です」
「相続放棄すればよかったのに……」
「いえ、亡くなったのではなくて夜中に家から連れ去られたのです。借金返済のために祖父の剣と鎧を売りたいのです。さもなくば、次は私が連れ去られるでしょう」
「借金はいくらなの?」
「1000セプティム以上の大金です。父はかなりタチの悪いギャンブラーだったのです」
 
 緑娘はこちらを振り返ってきた。立て替えてやれないかの相談か?
 1000セプティム……、この国の通貨はゴールドじゃなくてセプティムだったのか。
 それは良いとして、1000Gだと緑色の鎧を着た山賊を二人ぐらい退治したら回収できるな。
 
「祖父と共に一族の墓地に埋葬されている、エンチャントされた剣とキュイラスなら借金を返せるだけの価値があるはずです。どうか私の代わりに探してきて下さい」
「わかったわ、あたし取ってくるね」
 
 立て替えても全然懐は痛まないのだが、緑娘は装備を取ってくることを選んだようだ。
 まぁエンチャント付きの装備二つなら、確かに1000G以上になる。
 

 さて、その装備が眠る墓地はここだ。
 対岸か、ぐるりと回るか泳いでいくか、水上歩行で行くか。
 そんなことを考えながら南下すると、橋のかかっていた小島にボートが置いてあった。
 

「ちょうどいい所にボートが。これを借りていくぞ――って、誰に手を振っているんだ?」
 
 緑娘の手を振っている方向には島があり、その上に小さな人影が――

 ああパンダさんね。じゃなかった、ぬいぐるみ――じゃなくてミーシャだ。
 よっぽどあの島がお気に入りなんだな、あのパンダさん少女は。
 

 というわけで、アメリオンの墓である。
 ここにもある、首無しの石像。怖いんだよこれは……(。-`ω´-)
 
「この像はね、敵にやられて首を狩られた戦士を慰めるために建てられた石像なのよ」
「いやいや、この国のいたる所にあるんだぞ? レヤウィンにおいては城の中にまであるしな」
「あたしは頭が半分に欠けた石像とか見てきたよ。事故で頭が半分飛んだ人を慰める像だって」
「それならそのうち、眉間に穴の開いた像とかも建てておかないとな」
「なにそれ?」
「なんだろうねぇ」
 

 さて、アメリオンの墓の中は、リッチにゾンビに骨がうようよ。
 墓場から復活したのか、また死霊術師が何かやらかしているのか。たしかにこんな墓地には行きたくないだろうし、戦士ギルドに依頼するのもわかる。
 とりあえずゾンビの殲滅も仕事のうちに入れておかないといかんかもしれんな。
 

 というわけで霊峰の指。
 最近魔力が向上したのか、霊峰の指の威力が増大したような気がする。
 普通の山賊ぐらいなら、一撃で仕留めることができるのだよなぁ
 
 ゾンビ共はそれだけではなかった。
 墓場を奥に進めばどんどん出てくる。
 

 緑娘などは、魔剣を片手に一人で突っ込んでいったりしてしまうのだ。
 まあいいや、がんばってくれ。これは君の仕事だからな。
 戦闘は全て任せて、俺は装備品を探すことにする。
 

「これは何ぞ?」
「たぶんミイラパッケージよ」
「なんやそれ?」
「敵を布で包み込んでミイラにして、そこにストローを刺して体液を吸い取ってミイラにしてしまうの」
「お前体液吸ってみるか?」
「嫌よそんなの、気持ち悪い」
「その気持ち悪いことを言ったのは君自身だからな」
「あっ、また敵だ! ソードマンの怖さを知らしめてやる!」
「ゾンビに知らしめてもな、それにやっぱり剣男なのな」
 

 なんかやられてねーか?(。-`ω´-)
 
 敵が霊峰の指を使ってくるわけはないと思うが、緑娘の弱点は雷か?
 リッチを始末しているようだけど、緑娘自身も倒れているねぇ
 

「どしたん?」
「な、なんか痺れちゃった……。あはは、ちょっと休んで痺れが取れたら後を追うから先に行ってて」
「そういうわけにも――、ああたぶんリッチの反射にやられたな」
「な、なにそれ?」
「たぶんその魔剣に麻痺を付加する魔力が込められているんだ。それで斬ったから、リッチの反射で君が痺れたんだな」
「やだ、もうこの剣使いたくない」
「相手を選べ、山賊風情なら十分使える魔剣だと思う。魔力を持たない敵専用にしたらいいんだよ」
 
 そんなわけで、しばらくのあいだ緑娘の麻痺が解けるまで待機。
 ここで緑娘におさわりしても反撃できないんだよな、ぐふふ。
 とまぁ平常時におさわりしても、怒らずに「いやぁん」とかなりそうな雰囲気ではあるが……(。-`ω´-)
 

 さて、アメリオンの要求してきた装備は、墓地の一番奥で棺の並んでいる場所に置いてあったりした。
 ここに死霊術師が居なかったということは、リッチやゾンビは自然発生したことになる。
 アメリオンの先祖が蘇ったのですかねぇ?
 
 なにはともあれ、これで目的は達成。
 あとはアメリオンに装備を届けて終了だ。
 
「ちょっとミーシャに会っていこうよ」
「また? よっぽど気に入ったんだねぇ」
 

 ミーシャはレヤウィンの町から少しだけ北にいったところにある島がお気に入りだ。
 この衛兵の小屋らしき場所のすぐ北、小さな小島、頭痛が痛い。
 

 パンダさんがどうの、くまさんがどうのと話をしている緑娘とぬいぐるみ娘。
 俺は一人、蚊帳の外で釣りをして時間つぶし。
 なにやらくまさんのぬいぐるみを作っているので、できたらあげるなどと言っている。
 緑娘はくまさんでも抱いて、この国を駆け回るつもりだろうか?
 まあいいけどね。
 
 ………
 ……
 …
 
 そういうわけで、アメリオンに取ってきた装備を届ける。
 借金を返せるだけの額で売れれば良いのですが、などと言っているけど、足りなかったらまた戦士ギルドに依頼したらいいだろう。
 たぶんお墓にはまだ装備が残っているはずだ。兜と小手と具足があると思う。
 

 ぬいぐるみ娘とのんびりと遊びすぎたためか、シェイディンハルへ向かっている途中に夕暮れになってしまった。
 まあ別に昼だろうが夜だろうが関係ない。
 街道に猛獣が出るし野盗も出るし、こっちはユニコーンで駆け抜けるだけだ。
 
 バーズに報告すると、600Gの報酬をくれたみたい。いや、受け取っているのは緑娘だからね、俺は知らん。
 そして次の仕事はアンヴィルのアザーンに聞くがよいと来た。
 シロデイールの北東から南東へと、長い旅がまた始まる。
 

 とにかく今夜は、シェイディンハルの自宅で一泊だ。
 
「ねぇラムリーザ、えっちしようか?」
「…………ぐぅ」
 
 ユニコーンに乗るための資格は維持しないとな。
 もっともあのユニコーンは野郎も非処女も乗せるし、乗るための資格がどんなものなのかよくわからなくなってきているが……
 
 
 
 
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