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酔いどれ三人組 ~問題の理由~

 
 さて、レヤウィン。いつぶりだ? ジュラーエル探し以来かな?
 戦士ギルドで問題を起こしている三人組について、状況を探るためにやってきたのだ。
 まずはギルドで聞き込み――って、俺の仕事じゃないのになんか俺がいろいろと手を回しているな。
 そろそろ緑娘にも独立して欲しいものだ。
 

 一応聞き込みは緑娘にやらせる。俺はあくまでフォローだ。
 
「戦士ギルドで問題を起こしている三人ってだぁれ?」
「ファイブ・クローズの宿屋に急いでください。誰が言っても聞く耳を持ちません」
「はぁい」
 
 だからなんでそんな媚びた声を出す?
 戦士ギルドもたぶん魔術師と同じぐらい硬いギルドだと思うぞ?
 ってか、アンヴィル支部のアザーンの前では真面目にしていたみたいだが、あれは演技でこっちが地というわけか、クネクネ緑娘!
 
 さて、ファイブ・クローズの宿屋である。
 ここで三人のギルドメンバーが問題を起こしているのだそうな。そんなやつら破門にしろよw

「ねぇ、来ないの?」
「お前の仕事だろ?」
「酒場、こわぁいのん」
「どの口がそれを言うか! ほら、入るぞ!」
「やぁんっ」
「やぁんじゃない!」
 
 なんか知らんけど同行。酒場だったら――、まだどこにも入ってないか。別に酒はそれほど好きというわけではない。
 さて、中に入ると騒ぎ立てる者が数名。
 曰く――
 
「酒は飲め飲め飲むならばぁっとぉ、シロディール一のこの槍をっとぉ!」
「戦士ギルドが来たぞ! 酒を飲ませろいやっ!」
「問題はない、何も無い! 楽しみも仕事も何もだ! 酒盛り以外何ものこっちゃいねーっ」
 
 なんか酷い有様だ。
 何が仕事が無いだ、とっとと街道の猛獣狩りにでも行けやこら!
 宿の女将さんも、「私の客がどっかいっちまっよ、どっか行って!」などと言っている。
 
「えっと……」
「ん、こいつらが問題の三人組だね。馬鹿なことはやめるんだ、と説得してきなさい」
 
 緑娘は俺に促されて、酒盛りをしている三人の間に割り込んでいった。

「こらぁ! 起きんかぁ!」
 
 ……なんか違うぞw
 
「うるせぇ、仕事がねーんだ! 食いつなぐために女房は残飯あさり!」
「だからと言って酒をのんでいるだけじゃあ仕事は舞い降りてこないわ。ってかなんで仕事が無いのよ、猛獣狩りとかしないの?」
「ブラックウッド商会がやってきてからこのザマだぜ! それはブラック・マーシュでの領土紛争時に皇帝が派遣した傭兵団な。ヘマをして帰還して事業を立ち上げたのだ」
「それじゃあそのブラックウッド商会に乗り込んでやっつけてやればいいじゃないの?」
「それはそのぅ……、名案がある! お前が金になる仕事を探してこい。そうしたら俺たちは喜んで引き受けて酒盛りはやめよう」
「なんであたしがあなたたちのために仕事探さなくちゃならないのよっ!」
「知らんな。できないならとっとと消えうせろ!」
 
 なんか無茶苦茶な話だこと。
 さっきも思ったけど、街道の猛獣狩りしたらいいじゃないか。
 猛獣はな、装備が無いので金にならねーんだよ!
 あ、だから誰も手を出さず放置しているのか、酷い国だ……(。-`ω´-)
 
「なんであんな奴らのためにあたしが……」
 
 宿屋から出てからも、緑娘はぶつぶつと不平を漏らしている。
 
「あんな奴らでも、将来君が戦士ギルドを手中に収めたときの手駒になるんだ。今のうちから恩を売っておくのも悪くないぞ」
「……それもそうね、あんな奴らも将来のあたしの下僕かぁ」
「下僕と言う呼び方はアレだな、せめて部下と言ってやれ。よし、未来の君の部下の問題は、君が解決すべきだ」
「わかったわ」
「では俺は自宅で休んでいるから、住民達に話を聞いて仕事を探してくるんだ」

「りょーうかいっ」
 
 そういうわけで、俺は自宅で一休み。ギルドの仕事ぐらい一人でこなせないと、トップを取るなんて夢の夢。

 緑娘がいろいろと聞き込みに回っているのを確認して、俺はレヤウィンの自宅へと入っていった。
 
 しまった、この家はみすぼらしかったんだ……(。-`ω´-)
 
 ………
 ……
 …
 

「ねぇラムリーザ起きて」
「なんだいアリ~――んやミド~――ソニア」
「なに寝ぼけているの? マルガルテって錬金術師が実験に使う素材を調達するっていう仕事を出してくれるって言ってきたんだけど、ギルドに頼めるかどうか信用できないんだって」
「ふあぁ~あ、その信用を得るのが今回の仕事だろ?」
「うん、エクトプラムズって物を五つ持ってきたら認めてくれるんだって。持ってる?」
「ああ、これまでの幽霊退治で拾ったものがいくつかあるぞ。ほら、持ってけ泥棒」
「ありがとーん、やっぱりラムリーザは頼りになるわぁ」
 
 エクトプラムズを渡すと、緑娘は嬉しそうに家から飛び出ていった。
 錬金術か、マジで学ばねば。意外と暇があるようで無いような。
 待てよ、今暇じゃんか……ぐぅ……
 
 ………
 ……
 …
 

「やったよ、戦士ギルドの専属契約で仕事ができたから、あの三人組も酒盛りをやめて仕事するんだって」
「ぐぅ……」
「マルガルテはミノタウロスの角とオーガの牙を買い取ってくれるんだって。ラムリーザは持ってる?」
「ぐぅ……」
「こらぁ! 起きんかぁ!」
「なぁにぃ、知恵の輪カチャカチャー」
「なに寝ぼけてんのよ、もう」
 
 ん? 戦士ギルドの仕事終わった? それはよくがんばりました。
 俺は眠いんだ、おやすみ。
 
 ぐぅ……
 
 
 
 
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