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アンヴィルへ向かう平原 ~中途半端な川に金色の野~

 
 さて、ボエシルの依頼も片付けたし、あとはアンヴィルへと向かうだけだ。
 ただ平原を駆け抜けるだけでは面白くないので、俺は一同をとある場所へと集結させた。

 ここはゴールドコーストに流れている川の源流。ここから流れがスタートしているのだ。
 
「というわけで、アンヴィルまでこの川を辿っていこうと考えている」
「川が途中で途切れたら?」
「俺達の旅はそこでおしまいだ」
 
 というわけで、意気込んで川下り開始!
 といっても川岸を駆け抜けるだけだけどな。
 

 こんな感じに流れは南へと続いている。
 これがアンヴィルの港町へと続いているのだろうか?
 

 不自然な枯れ木があったりする。
 これだけ水が豊富なのに、なぜこの一本だけ枯れているのだろうか?
 
「枯れ木も山の賑わいですよ」
「でもここは草原で、山ではないですよ」
「アリーレと会話するの禁止って言ったでしょ?」
「なんでやねん」
 

 小さな滝、このようなちょっとした場所にも趣がある。
 滝の下に座り込んで修行でもできるかな。
 
 しかし、しばらく進んだところで――

「げっ、川がここで終わっている!」
「ざんねんね、あなたの旅もおしまいね」
「掘るぞ、運河を掘ってアンヴィルまで続けるんだ!」
 
 残念ながら、同行者の二人は同調してくれなかった。
 川の流れ、いい感じだったのに途中で終わってしまうとは、非常に残念このうえない……(。-`ω´-)
 
「そうだわ、アリーレ。あなたこんなことできないでしょう?」
「とりあえず年上の方だから、アリーレさんな」
「ふんっ。アリーレ、――さん。見て驚かないでね!」

 そう言うと、緑娘ソニアは突然川の終着点となっていた池に飛び込んだ。
 何をやりだすのだ? と思ったけど、そういえばシェイディンハルで魔法の首飾りを渡してみたか。あの首飾りの効果は――

「あれっ?!」
 
 水面に飛び込んだ――、というより彼女的には飛び降りたつもりなのだろうが、着水すると同時にバランスを崩したようだ。
 そりゃあまぁ水の上は波打っているし、いくら水中歩行の魔力があっても、多少は揺れるものだよ。

「なっ、なんなのよこれ!」
 
 一応水上歩行の魔力は効いている。彼女は尻餅をついて水面に座り込んでしまった。
 あ、靴の踵についている針が、水の中に沈み込んでる。そっか、それでバランスを崩したのか。
 
「なんでこれ! 靴が沈む?!」
「ああ、水上歩行の魔術ですね。肉体は浮くことができますが、身に付けているもの、衣類とかは魔術の影響範囲外なので気をつけてくださいね」
「そっ、そんなの聞いていないよ!」
 
 結局緑娘ソニアは、水面を這うように移動して陸地へと戻ってきた。
 立ち上がりたい気持ちは山々なのだろうが、何分結構長い踵の針が沈み続けるものだからうまく立てないのだ。
 
「さあ、しょうもないことやってないで、アンヴィルって町に向かうわよ!」
「今初めて気が付いたけど、お嬢ちゃん変わった形の靴を履いているのね。初めて見るわそういうの、何かしら?」
「これは武――知らないわ、朝起きたらこうなっていたのよ」
 
 なんだか平静を装っているが、内心恥ずかしさでいっぱいだろうな。
 水上歩行の魔術でアリーレさんを驚かせることができなかっただけではなく、さらに痴態まで見せてしまった。
 この娘、すごいのか抜けているのか分かりにくくなってきた。これでこの娘は世界征服を狙っているんだぜ? 信じられるか?
 

 さて、気を取り直してゴールドコースト南部。
 金色の野とはこのことを言うのか? 青き衣を纏う必要があったりするのか?
 そんなことを思ったりする、これまた他の地域では見られない光景を楽しんでいたりするのだった。
 
 さらに南下すると、そこには大きな屋敷があり、

 オーガの群れがうろついていた。
 む、町が襲われたか? と思ったけど、思い出してみたらここはマラキャスの依頼でオーガを開放した場所だった。
 ドラッド卿だったっけ?
 

 以前はオーガを洞窟の中の牢屋に閉じ込めていたが、今では立場が逆転してオーガのために働いているという。
 ここのオーガを見ていると、じゃがいもを盗んだり、ペイルパスのただ野蛮な奴が嘘のように思えてくるから困る。
 
 とりあえずここまで来たら、アンヴィルに通じている街道もすぐそこだ。
 その途中で、アリーレさんとは馴染み深いブリナ・クロスの宿屋があったりする。

「ここが運命の場所なのね」
「いや、運命とかそんな誤解するようなことは言わないでください」
「なぁに? ここで何があったの?」
「こで私とラムリーザは、運命の出会いを果たしたのよ」
「いや、ギルドの仕事で来ただけですから。ソニアも変な誤解しないようにね?」
 
 ここで追い剥ぎに身を落とした魔術師を退治したっけ。
 まぁ魔術師よりも追いはぎの方が儲かるから、気持ちは分かる。
 

 というわけで、日も暮れかけた頃にアンヴィルの町へと到着した。
 一ヶ月ぶりぐらいですかね?
 引き継いだ海賊団とか、どうなっているのだろうか?
 
 
 
 
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