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シェイディンハルへ通じる山道 ~この道はいつか来た道~

 
 さて、霜降りし岩山の塔の調査を終えた俺達は、シェイディンハルへと向かって旅を続けた。

 これぐらい離れて、ようやく塔の天辺まで画面に収まったぜ。
 
 かつて一度、ブルーマからシェイディンハルへ向かったときに通った道と同じだが、その時スルーした場所をじっくりと見てみよう。

 といっても、遺棄された製材所みたいな場所があるだけ。
 木の杭を立てて要塞でも作ろうとした跡があるけど、ここが何なのかはさっぱりわからない。
 つり橋を渡ったりして山を下っていくと、この先に――
 

 出るよなぁ、ここのゴブリンの住処があるのは知っていた。
 住処の中に入って殲滅させないと、ここを通るたびにゴブリンに襲われるのだろう。
 銀牙の洞穴、退治しておくかどうか。
 
「これは敵よね?」
「ああ、ゴブリンだ。時々村や人を襲うから用心していないといけない」
「あたしが片付ける」
「あ、そ」
 
 それでは任せて傍観することにする。
 こういうのはやりたいという人にやらせるのが一番。まぁこの緑娘なら大丈夫だろう。
 彼女はゴブリンに立ち向かうと、先ほど見せた大きな鎌を召喚する。なるほど、早速鎌での戦いを実戦テストするわけね。

「ゴブリン! ここがあなたの墓場よ!」
 
 ――などと言っているが、ゴブリンに言葉は通じないだろうて。
 それでもゴブリンは一瞬突進を止めて警戒したのだから、効果はあったと見るべきか?
 

 その隙に大きな鎌を思いっきり振り上げている。
 見た感じ重そうだが、実は刃の部分は魔力の塊で、実質棒の部分の重さしかないのだそうで。
 しかしその大振りな戦い方は、狭い場所だとできないぞ?
 

 ドシャーン、などと音がする。確かに刃ではなくて魔力だ。
 俺も魔術師ギルドのはしくれ、召喚武器にでも手を出しておくか?
 アークメイジがはしくれだというのも変な話だが……
 

 なんだかんだで魔力の刃を叩きつける緑娘。
 物理的に斬れているのかどうかはわからないが、ゴブリンもダメージを負っている感じだね。
 

 そしてゴブリンを退治して、ポーズを決める緑娘。
 見てるのは俺だけだよ、そっち向いてポーズ決めても尻しか見えないよ。
 
 と思ったらすぐに気がついたらしく、ゴブリンを踏みつけながら大鎌を掲げて振り返った。

「どう? 惚れ惚れするような戦いっぷりだったでしょ?」
「ん、細い腕の娘が大きな武器を振り回す原理が分かった気がする。あれは全部物理じゃなくて魔力だね」
「そういうこと、このゴブリンは、物理的ダメージは受けていないけど、精神に直接ダメージを食らって戦意を削られて今では魂がズタズタのはず」
「マインドブラスト、怖いな。あ、ゴブリンのやつ、意識を取り戻して動き出したぞ?」
「むっ」
 
 グサリ――
 
 ぬ、ゴブリンを踏む足に体重をかけて、例の靴の踵から伸びた針で喉を刺した……(。-`ω´-)
 
 ………
 ……
 …
 
 さて山を下り、ハンマー・ミルという場所へとたどり着いた。

 ここも以前通り過ぎたことはあるが、何をやっている場所なのかわからない。

 建物の裏には水車があり、水力を使って何かをやっているらしいのだが、一体何をやっているのだ?

 建物の中に入ってみたが、人は誰一人として居らず、ただ機械がガタゴト動いているだけだ。
 製材所か? わからん。
 時折裏の洞窟から何かがトロッコで運ばれてきているようだが、完全に無人だから推測するしかない。
 
「ここは、何だろうね?」
「見た感じ、何かの精錬かしら?」
「人が誰も居ないのが気になるが……」
「ん~、何か事件があったか、飽きて放棄したか」
「飽きたから製材所を放棄ね、すごい思想だな」
「ねぇ、誰も使っていないのなら乗っ取って物資を全部頂きましょうよ」
 
 相変わらず野望の高い娘だこと。
 何を作っているのかわからないのに、乗っ取っても不気味なだけだ。無人で動き続けているところがさらに不気味だ。
 
 ………
 ……
 …
 

「というわけで、あれがシェイディンハルだ」
「森の中に佇む街ね、ぐるぐるっと町かしら」
「あれは町が森を囲んでいたんじゃなかったっけ?」
「まあいいわ、あの町からあたしのサクセスストーリーが始まるのよ」
「でかい制服ですか?」
 
 緑娘は、俺のボケをスルーして、遠くに見えるシェイディンハルの町を眺めていた。
 戦士ギルドね、やりたいならどうぞ。
 俺はそこまで深入りせずに、サポートに徹しよう。
 なにしろ魔術師ギルドのアークメイジだからな。戦士ギルドと掛け持ちしてよいものかどうかの地点が不明だったりするのだ。
 
 
 
 
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