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この青空に約束を― 第二百十一話 それでも祭はやってきて ~後編~
- 公開日:2021年1月14日
この青空に約束を―
第二百十一話あらすじ
航は、誰も居ないところへ逃げ出し、そこで心おきなく泣こうと考えた。
しかし茜は追いかけてきて、一人で泣いてちゃ駄目だよと言う。
航は茜の胸で号泣し、そして立ち直る――
実際のプレイ
注 : この動画では、プレイヤーが雑談やツッコミを入れながら進行していく形を取っています。
そういうのが苦手な方は、再生しないことをお勧めします。
どうしてもしゃべりの入っていない物が見たい方は、ここをクリックしてください。
軽く感想など
今回は、茜個別編第四話「それでも祭はやってきて」という話の続きです。
ここが茜編の山場ってところかな。初見では気づけなかった、リプレイならではの発見みたいなものも楽しめました。
というのも、これはじっくり話を見ていないと、「いいもの」に気づかないだろうね。
本編で、一コマだけでてきた話が、ここに繋がっているのです。
要するに、茜は昔航から受けた恩をずっと覚えていて、ここでようやく恩を返せたってことになるのかな。
つりあい、取れていると思いますよ。
そして、茜の本質が自分なりに読めたような気がします。
何と言うか、茜ってどん底の状態から立ちなおせられる力を持っていると思うのです。
例えば海己や奈緒子は、順風満帆な航を陰から支えたり、より高きに向けて引き上げてくれる力をもつているヒロインだと言えるでしょう。
茜は、順風満帆な航にとっては、最高の親友(友達という名のスタンス~)より上については並程度かな。でも今回の話のように、どん底から這い上がるときはその支えになれるヒロイン、そんな気がしました。
逆に沙衣里とかって、自分が順風満帆を維持してないと、つぶれたら共倒れになってしまうよなぁ……
どうなのだろうなぁ?
長い目で見たら、茜のような存在が一番かなぁ……
そんな気がしてきました。
ちなみに、今回の茜登場時の台詞は、本編停学明けに茜と教室で再会した時と同じものだったりするのよね。
さて、今回もオリジナル版とVITA版の違いを見てみましょう。
後半はオリジナル版では18禁の展開なので、「抱きたくなった」が「キスしたくなった」などと、その辺りの台詞が変わっていますね。「性欲」から「熱い思い」とか。
その流れで「もうすく、もっと深い傷ができんだから、そのくらいで弱音を吐くな」という航の台詞が「戦場で散った兵士たちは、もっと苦しい目にあったんだ。そのくらいで弱音を吐くな」となっています。オリジナル版のもっと深い傷は、あそこに深く――だよなぁw
あとは「舌を入れてくる」が「積極的すぎ」になっていますね。
ところで「今さら『思わせぶりな態度取っちゃってごめんね』とか言いやがったら殺すぞ」という台詞がカットされているけど、これは里伽子も言ってた記憶があるので、殺すぞという脅しがNGなのかな?
それからベンチでの二枚目の絵が、オリジナル版でははだけているけど、VITA版はそうなってないよう修正されています。
その絵以降は、大きく流れが違うので詳細は割愛ということで。
でも、「茜の俺にこだわる想いを、未だに理解し切れていない部分もある。茜はなぜこんなに俺のことを――」の件は、18禁の内容じゃなかったから、うまく差し込んで欲しかったなぁ、とか思ったり。
それ以外では「イカれてやがる」が「バカなことしやがる」になっていたり。イカれるは18禁ワードだったのか。
以上。
それでは今回はこのぐらいで。
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