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この青空に約束を― 第百八十三話 本当に、ヤな女 ~前編~
- 公開日:2020年12月17日
この青空に約束を―
第百八十三話あらすじ
三塚山頂上にて、奈緒子は辻崎先輩に語っていた。
それは、先輩への想いではなく、奈緒子の航に対しての想いを。
そんな奈緒子の態度を見た航は、先輩に頭を下げて謝るのであった。
実際のプレイ
注 : この動画では、プレイヤーが雑談やツッコミを入れながら進行していく形を取っています。
そういうのが苦手な方は、再生しないことをお勧めします。
どうしてもしゃべりの入っていない物が見たい方は、ここをクリックしてください。
軽く感想など
今回は、奈緒子編Act3第十一話「本当に、ヤな女」です。少し長い話なので、分割して見ていきます。
場面は三塚山頂上にて、奈緒子と辻崎先輩が語り合ってる――いや、一方的に奈緒子が語ってる場面か。
ここでようやくですが、自分にとって、奈緒子の許せない点が出てきます。
主にプレイヤーは、航から見ての奈緒子しか考えないでしょうが、ちょっと視点をずらして辻崎先輩の立場考えてみてごらんなさい。
なんで今更この島に来たんですか、とかなんでそんなこと言うかね。
よく考えてみてよ、例えばずっと同じ場所に住んでいる人を除いて、あなたにも故郷ってものがありますよね。もし故郷に帰った時、付き合ったこともない全然関係ない女が現れて、何で帰ってきたのですか? あなたのせいですよ? 嫌いますって突然言われたらどう思いますか?
そんなわけで、記憶は正しかったです。自分はこの奈緒子が、本当に許せません。
まぁ救いは、タイトルですでに「本当にヤナ女」ってなっているから物語的に意図的なのでしょうと割り切れる所かな。
ここのところがもっと違うストーリーになっていたら、自分の感想で奈緒子は海己と双璧ぐらいの存在になっていたでしょう。
また、航が登場して先輩に謝る場面が出てきますが、ほんとそうだよ。
これがね、もしも先輩が、Rippleに出てきた「一条隼人」みたいな奴だったらまた違った感想を持ったかもしれませんね。
奴は典型的な悪役で、態度は陰湿だわ性格は悪いわで、特に奈海なみ編とかカノコ編では奴がちょっかい出してくるのよね。でもそれに負けずに奪い取ってザマーミロな展開で清々したものです。
でもこのヒロ先輩って、何の落ち度もないのですよね。それがもう気の毒で気の毒で――、先輩に勝ったという爽快感が全くないのです。
奈緒子が一人で騒いでいるだけで、まぁほんとヤナ女です。
ほんと、ヒロ先輩ごめんなさい!
そんなところかな。
だから奈緒子が語っている言葉には、何の共感も持てません。
あとは、IFストーリーの話になるけど、自分が思うに奈緒子編以外の世界線では、奈緒子は辻崎先輩とやりなおしていたのかな? と考えます。
主人公とヒロインの関係以外の出来事は、同じように流れると仮定すると、奈緒子が航をそれほど意識しない状況で再開する流れになると思うのですよね。
そしたら、奈緒子は二年前にできなかった告白をして、先輩と付き合うようになるのかな――と。
奈緒子編に突入しなければ「昔の目で見つめられて、昔のドキドキが戻ってきた」という展開にならないはずですからね。
まぁそうでも思わないと、本当にヒロ先輩が気の毒で、気の毒で――w
さて、今回もオリジナル版とVITA版の違いを見てみましょう。
VITA版では過去の出来事が一部書き換えられているので、それに合わせて「一緒に眠った」という部分が削られていたり、「しちゃったあと」が「初めてのキスだったのに」と書き換えられていますね。
それと「あいつに、無理やり、されるしか」の部分が「あいつから動いてくれなければ」と書き換えられています。されるのはNGなのです。
以上。
それでは今回はこのぐらいで。
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