霊魂の確認 ~血液の採集、ハルメアス再び~
「渡すんだ、早く」
セプティマスに再開し辞書を見せると、彼はそう言って取り上げた。
かなり間が開いたのだけど、覚えてたのね。
なんか「途方も無いものだ」とか言ってるが、俺には何のことやらさっぱり(;´ー`)
セプティマス「封印構造が最小の非整数次元に組み込まれている」
ラムリーザ「いや、意味分からんて」
箱――、箱という物は奥に見えるドゥーマーの仕掛けらしい――、を開けるためには血が必要だと言う。
ドゥーマーの血が良いらしいが、今ではドゥーマーは絶滅している。
その代わり、生きているエルフ達の血が必要だ、と。
そこでこんなものもらった。
この抽出機で、各種エルフの血を集めて来いと言うのだ。
めんどくさ……
そもそもセプティマスは、デイドラの王子ハルメアスと話をして、知るべき秘密を知ったのだという。
ハルメアスが代償を求めることは彼も知っているが、むろん俺も知っている。
ミラークを倒すために、な。
その時俺は思った。
このじいさん、ハルメアスに殺されるな、と。
ハルメアスの知識でこの場所を知ったというが……、なぁ……
しらねーぞっと(;´ー`)
…………(;´Д`)
出た、ハルメアス……
近づくと、ハルメアスはこちらに語りかけてきた。
ハルメアス「お前がミラークを倒して以来、動向を見守ってきた。目を見張るほどの成長ぶりだな」
ラムリーザ「……で、今度は何?(;´ー`)」
ハルメアス「お前が支援を続けることで、セプティマスはさらに用なしとなる。奴はよく尽くしてくれたが、そろそろ終わりだ」
ラムリーザ「やっぱりねぇ……」
ハルメアス「黄泉の鍵箱が開いてしまえば、奴の利用価値は完全になくなるのだ」
まったく、デイドラは人の命を軽く考えすぎだ。
先日のデイゴンもそうだったな。
何故か俺だけは重宝しているようだけど。
ハルメアス「その時が来たら、お前が奴に取って代わり、私の使者になるのだ。どうだ?」
スコール村のフリアの忠告が頭をよぎった。
ハルメアスが、ミラークを倒すために俺を仕えさせたというのだが、それ以上の誘惑に乗ってはダメ、と。
もともとデイドラに従う気は無いけどな。
ラムリーザ「悪しき悪魔め、お前の味方はしない!m9(`・ω・´)(言ってやった言ってやった)」
ハルメアス「警告しておく。大勢がそう考えた。その全員が気力をくじいた。お前も永遠に逃れられない」
ハルメアスはそういい残すと、姿を消してしまった。
やれやれだ……
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