黒の書 ~繊維と金線~
コルビョルン墓地の最奥で見つけたもの。
それは黒の書であった。
黒の書からは、ミラークに対抗する知識を得ることができるのだ。
早速本を手に取り、ハルメアスの空間へとワープする。
そこは、今まで見たハルメアスの空間の中では、薄暗い方であった。
光が浮かんで漂っている。
通路はまっすぐ続いているが、薄暗くてよく見えない。
暗闇の中に、シーカーとかが潜んでいるような気配がする……
気配を頼りに矢を放つ。
手応えは、あった。
漂っている光が傍を照らし出した時、目の前には灰の山と魔物の死骸が転がっていた。
やはり居たか……
勘が正しかったようだな。
道なりに進むと、目の前に水溜りのようなものが現れた。
この中からまた触手のようなものが出てきて――
おっと危ない。
出てきたのはルーカーだった!
水溜りの中から突然現れて不意打ちとは卑怯なり!
――と物陰からコソコソ狙撃する人が言ってみる(^ω^)
それでもいつも通りにやるだけだ。
慌てずに急所に撃ち込めば問題ないんだよっと。
ふぃ……
この空間は、薄暗いだけで距離はそんなに長くなかったようだ。
すぐに、「黒の書:繊維と金線」を発見した。
今回の知識は――
1、腕力の秘密:30秒間スタミナを消費せずに攻撃が繰り出せる。
2、アルカナの秘密:30秒間マジカを消費せずに呪文を唱えられる。
3、防御の秘密:30秒間受けるダメージが半分になる。
う~む……(。-`ω´-)
一撃必殺を信条とする俺にとって、30秒もスタミナは使わない。
一瞬が全てなのだ。
魔法を30秒も使って戦うことも、まず無いしなぁ……
取って置きの小技として見せるのが良いのだ。
そして狙撃手は、敵の攻撃は受けないことである。
全部要らんじゃないかw
仕方が無いので、いざと言う時のために、守りだけでも固めておきますか。
防御の秘密を会得!
こうして、あまり有用とは言えない物だったが、新たな知識を得たのであった。
さて、戻ろう。
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