新しい執事、新しい実験
ネロス「死んだだと? それは不都合だな」
ヴァローナの死をネロスに伝えると、彼は大変困ったような顔をした。
やっぱりお茶か?
ヴァローナのお茶じゃないと嫌か?
そして死因を尋ねてきたのだが……
ラムリーザ「墓地に居たから、たぶんドラウグルにやられたんだよ」
ネロス「なんでまた墓地に行く必要があったのだ? 仕方ない、新しい執事を探してもらう必要がありそうだな」
ラムリーザ「俺とか?」
ネロス「お前は茶の入れ方を熟知しているのか?」
ラムリーザ「お湯に葉っぱを入れて、グシュグシュグシュとかき混ぜるんだろ? そしてその出汁を飲むのだろ?」
ネロス「レイブンロックを当たってみるといい。住民が私に畏敬の念を抱いている」
ラムリーザ「無視するな……(。-`ω´-)」
ネロス「お前はお茶のなんたるかを知っておらん!」
ラムリーザ「ばれていたか……で、どんな者を探せばいいのだ?」
ネロス「聡明な頭と屈強な肉体を持ち、何も疑わずに従順であれば理想的だな」
ラムリーザ「例えば俺とか?」
ネロス「そうだ、実験の被験者になる気はあるか?」
とことん無視しやがる(#^ω^)ピキピキ
何が実験の被験者だ?
勝手に話を進めるな……
ラムリーザ「待て、どんな実験をするつもりだ?」
ネロス「体感としては、活力が高まった感覚になるはずだ。より長く戦い、力がみなぎるなど、そんなところだ」
ラムリーザ「ふむ、悪くない話のようだな」
ネロス「では動くなよ」
ふむ……
なんとなく、気分が高揚してきた感じ?
ネロス「少なくとも予想ではそのはずだ。多分。きっと。無論、断定はできないがな」
ラムリーザ「仕掛けてから言うな!(#^ω^)ピキピキ」
ネロス「さあ行け。何か副作用があったら、戻ってきて正直に言うんだぞ」
何が副作用だ?
一体どうなってしまうと言うんだよ……
………
……
…
なんか無茶苦茶だ……(;´Д`)
こんな人の執事になるということは、実は大変なことなのかもしれない。
お茶にはうるさい、実験台にはされる、めんどくさい事この上無し。
ブレリナの副作用は酷かったが、ネロスのは今のところ問題無さそうだが……
さっさとレイヴンロックで新しい執事を探してあげますか。
レイヴンロックと言えば、ミラークに操られている人たちが石柱に集まっていたな。
ついでに破壊してくるか……
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