深夜のレイヴンロック
レイヴンロックに戻って来たときは、既に真夜中になっていた。
早速ミロールにネッチゼリーを届けることにしたのだが――
ラムリーザ「えっと、ネッチゼリー」
ミロール「我は主の手なり……」
ラムリーザ「5つ……」
ミロール「主は近づく……」
ラムリーザ「…………(´・ω・`)」
ミロール「世界に終わりが来るということを……」
………
……
…
なんなんだよ!!ヽ(`Д´)ノ
この町はいったいどうなってるんだよ!
特に夜中!!
どうしようもないな……
ミロールを付けて行ってみよう。
やっぱりあの石柱に向かって行っているようだな。
町の人々は、昼間は普通にしているのに夜になると何故かうつろな表情で石柱に向かっているようなのだ。
先日も変だなと思ったんだけどスルーしていたが、今日はミロールに用があることだし、ちと観察してみるか。
ミロールは、石柱を崇めている。
以前あの石柱を触ったとき、心の奥底からミラークの声が聞こえてきた気がするんだ。
ミラークはレイヴンロックの人々を洗脳して支配しようとしているのか?
やれやれ……
鍛冶屋のおっさんグローヴァーも、エイドリルの妻のシンディリも、ここで作業に従事しているようだ。
こうなったら徹夜だ。
徹夜でこいつら監視してやる。
ねんむ……
でもこいつら、一晩中働いてられるな……
明け方――
辺りが少しずつ明るくなっていく。
それでもまだ働いてやんの。
朝6時を回った頃かな?
一部の人々が、町へと戻り始めた。
ミロールもそうだ。
結局貫徹で働き尽くめだったようだ。
ラムリーザ「ちょっとミロール!」
ミロール「何かしら?」
正気に戻ってら……
ラムリーザ「ネッチゼリーを集めてきたんだが……」
ミロール「驚いたわ、あんなところであの生物を捕まえるのは、かなり大変だったはずよ」
ラムリーザ「いやまー、狙撃しただけだけどねw」
ミロール「さあ、これをどうぞ。旅の中できっと役に立つわ」
ミロールは、お礼に「健康の薬」というものを調合してくれた。
風邪薬みたいなものかな?
ラムリーザ「ところで、さっきまで何やってたん?」
ミロール「え? さっきまで? それよりも覚えておいて、市場に来れば薬と材料がたっぷりあるわ」
…………(。-`ω´-)
覚えてないのかよ。
う~む……
深夜のレイヴンロックは不気味だな。
結局、何が何だかさっぱりだ!
前の話へ/目次に戻る/次の話へ