アッシュファロー要塞攻防戦 ~セヴェリンの最期~
さて、フラール家の者たちが立て篭もるアッシュファロー要塞。
レドラン衛兵のうち、最精鋭の2名を送って対処するので、その手助けをしてほしいとのことだったが――
何だか様子がおかしいぞ?
既に撃ち滅ぼされているじゃないか(;´Д`)
テル・ミスリンとか行ってのんびりしていたからか?
いや違う!
俺はもともと「手助け」で駆けつけるはずだったんだ。
手助けに入る前に撃ち滅ぼされたか、もっと言えば援軍が駆けつけるまで待っていればよかったのだ。
そもそも要塞の外に居る見張り程度にやられること自体、実力不足なのだ!
しかしレドラン衛兵のうち、最精鋭の二人がこのざまかよ……
敵は相当できる奴に違いない。
暗殺者「ゲス野郎め!」
居た!
あいつがレドラン衛兵をやっつけたのか!
いつも通り「わんわんお」が見つかってら(。-`ω´-)
犬とじゃれ合ってんじゃねーよっ。
「わんわんお」の尻に敵の矢が刺さってら(^ω^)
う~む……(。-`ω´-)
しかしここの要塞にリセッテを連れ込むのは危険だな。
冒険じゃないんだ、これは戦闘なんだ。
それに、外の見張りレベルで、レドラン衛兵の最精鋭がやられてしまうんだ。
敵が強いのか、レドラン衛兵がしょぼいのか……
とにかくリセッテは外に待機させておくか。
リセッテ「気をつけて行ってきてね……」
ラムリーザ「おい『わんわんお』、リセッテはお前が守るんだぞ」
ミーコ「わんっ」
というわけで、単身、アッシュファロー要塞に乗り込むことにしたのであった。
………
……
…
しかしこれがこれで楽勝なのだ。
ほいっ
ほいっ
襲い掛かるモラグ・トングの暗殺者を、出会い頭に一撃撃ち込んで沈めるだけ。
レドラン衛兵程度なら、レイヴンロックに攻め込んで勝てただろうな。
しかし今では、レイヴンロックには俺がついている。
そう簡単には落とせないぞ。
死屍累々w
って待てよ?
俺っていつからレドラン家の守役になったのだ?
しかし二人――いや、一人と一匹を置いてきたのは正解かも。
この罠の数……
ここではいったいどういうことになっていたことやら……
ここの主は用心しまくっているな、罠だらけだ。
「わんわんお」が居たら、めんどくさいことになること間違い無し!
罠を避けて辿り着いた先は、大きな広間だった。
そこには、これまでに退治してきた雑魚とは違う奴が居るようだ。
近くまでこっそりと接近して様子を伺う……
ふむ……(。-`ω´-)
セヴェリン邸にあった手紙は、ヴェンディル・ウレンの出したものだった。
つまりこいつがヴェンディルってことだな。
急所を一撃――
Snipe!
ふぃ!
ヴェンディル・セヴェリンは滅び去った。
手紙の主はヴェンディル・ウレンだけど、こいつはセヴェリン。
どっちが本物だ?
まあよい。
これでウレン家の野望を打ち砕いたことになるかな。
折角だからなにかお土産持って帰りたいなー。
そうだ、敵から奪ったこの頭巾で脅かせてやれっ。
………
……
…
ぐおっふぉっふぉっふぉっ