第百八十九夜 エピソード5-5 ~救世の存在 後編~
ファンタシースターオンライン2プレイ日記の続き、2023年8月19日分の続きです。
今回は、引き続き「救世の存在」という話を見ていきます。
魔神城の出現により、戦況は一方的になってしまった。
魔神結界は、何人たりとも通さない絶対的な防御力を誇る。
攻めもかなわず、退くもできず、あとは蹂躙されるだけだった。
しかしそこにラムリーザが現れ、破界塔を完成させてしまった。
反撃はここからだ――
以上、前回のあらすじ。
戦線にラムリーザが加わり反撃が始まり、魔神結界と魔神城を撃破することとなった。
魔神城より放たれた魔物を押しとどめることで兵士は手一杯、いずれは押し切られてしまうでしょう。
魔神城を落とさない限り、勝利はありえないのです。
そして破界塔は魔神結界を破るための兵器だったのだ。
バトルが始まり、破界槌を召喚するためのマナを集めることとなりました。
まずは、目の前に点在している青い物を拾っていけばよいのです。
マナの回収が終わると、今度は敵軍が侵攻してくるので、守りに専念することとなります。
敵に破界塔を破壊されると、ミッション失敗になるようです。
そして敵は、戦略上の目的に沿って動いてきます。
すなわち、ペットやラムリーザを無視して、破界塔に殺到してくるのでした。
敵勢力の制圧に成功すると、次は破界槌を召喚して、魔神結界を破壊することとなりました。
今度は、破界槌を守るために敵軍と戦います。
しばらく待つと、破界槌が魔神結界に飛び込んでいき、その結果結界は破壊されたのでした。
後は、魔神城のコアを破壊すれば勝利となりました。
戦いが終わると、次は質問タイムにしてしまいましょう。
あの敵は一体何なのか?
伝承を含めて、まずはいろいろと知っておく必要があるでしょう。
ハリエットの話では、魔神城は城ともいえるし生物とも言える存在だと。
無尽蔵に魔物を喚び続ける、生きた要塞なのです。
それは、異界より使役獣を喚び出す魔術の一種である、大規模召喚術によって召喚された、世界に刺さる悪しき楔でした。
そしてこの世界には、大気に存在するマナを用いて。超常的な現象を引き起こす魔術というものがあるようです。
オラクル界における、フォトンとテクニックみたいなみのだと言えるでしょう。
シエラによると、魔神城や破界塔の分析が簡単にできたのは、ルーツが似ているからだそうです。
ということは、エーテルとフォトンが元が同じだったみたいに、マナとフォトンの間にも関わりがありそうだね。
それと、エフィメラというものが発生するまでは、人ひとりが扱えるマナの量には限界があり、魔術の性能は常識的な範囲に収まっていたそうです。
これは最初にこの世界に来た時から、敵軍の兵士が魔物を召喚するために使っていました。
このエフィメラは、数十年前から世界中に咲くようになったそうです。
それは、種も付けず、ただ花だけを咲かせているのでした。
そしてこの花が、魔術の触媒として非常に有用だったのです。
身体強化魔術を特化させたり、心操の秘薬調合や、増殖の秘術など、国によって様々な使われ方をしました。
そして、ハリエットの国では召喚術に光を見出したのです。
魔神城は召喚技術の極致で、周囲のエフィメラを食らい尽くして、召喚されればその場に楔のように留まるのです。
そして、どのような魔術を用いても、人間の力でこの要塞を攻略、突破することは不可能と言えました。
ひとたび召喚されれば、その場に存在するマナとエフィメラを喰らい尽くすので、新たな魔神城召喚も不可能。
つまり、魔神城を喚びだした者勝ちだったのです。
そしてそれを打破するために生み出されたのが、召喚術の「破界塔」でした。
それは大気中のマナを束ね、魔神城の展開する魔神結界を砕くためだけの攻城兵器。
その制御には大量のマナが必要で、エフィメラなしのハリエットたちには扱いきれなかったのです。
そもそも魔神城がその場に存在するマナとエフィメラを喰らい尽くすのに、どうやって大気中のマナを束ねるのかという疑問も生じますが、まぁいいでしょう。
しかしラムリーザがそれを扱うことができたので、魔神城を撃破することができたのです。
やはりフォトンとマナは同じような物なのかもしれません。
そしてハリエットの話では、今世界で起こっている国のにらみ合いも、彼女の国で起こったクーデターも、すべてエフィメラに起因しているのでした。
世界を狂わす蜜を持つ魔性の花、エフィメラ。
ハリエットたちの目的は、これを排除し、国や世界を平和に戻すことなのでした。
ここで唐突に、シエラがハリエットに、エフィメラをラムリーザに手渡してみるよう言ってきました。
そしてエフィメラを受け取ったラムリーザに、今度は武器を持つようにフォトンを込めるよう言ってきました。
すると、エフィメラは消え去ってしまうのでした。
その結果に、二人とも何だか納得しているようです。
ハリエットは、先程話そうとしていた伝承に関係があるようです。
その一節によると――
世界が闇に満ちようとも嘆くなかれ。
異界に繋がる光の彼方より、精霊に導かれし英雄、現れる。
英雄は標となり、光の道を渡す。
其の道は勇士の道となり、彼の者の輩を導くだろう。
其は困難なる道、而して正しき道なり。
導かれし英雄たちは、光のもとに民を導くだろう。
汝ら其を恐れることなかれ。
其の手は光の導き手、救世主。
其は闇を祓い光をもたらす。
つまり、ラムリーザが英雄で、精霊がシエラということになるのでしょう。
シエラが言うに、大掛かりな話になってしまいました。
しかし、明らかにこの世界の人ではない、そんな得体の知れない人を信じて良いものでしょうか?
ハリエットは、伝承だけならば警戒していたと言いました。
しかし、二度も力を貸してもらい助けてくれたことは、信じるにそれで充分とのことでした。
たとえ伝承がなかったとしても、そう答えていただろう、と。
ちなみにシエラのエフィメラに対する見解は、フォトンに反応して消滅したというのです。
それはダーカー因子の塊ということなので、アークスとしても放っておけないとのことでした。
いろいろと情報が手に入ったので、とりあえず一旦アークスシップに戻って報告することになりました。
そんなところで、エピソード5、チャプター1-1、救世の存在は終了となりました。
といったところで、今回はここまでです。