ショコラ ~maid cafe “curio”~ Standard Edition 第17回 秋島香奈子編 その3 6月1日~ノーマルエンド

 
 ショコラ ~maid cafe “curio"~ Standard Edition のプレイ日記です。
 今回も、引き続き秋島香奈子編の続きを見ていきます。
 
 
 まずは6月1日のターニングポイントの日。
 

 
 香奈子さんを選んだら、また大介は苦悩しはじめます。「俺と香奈子さんの間には、なにもない」って、これから作って行くゲームでしょ? 香奈子さんとの間に関係があったら、プロローグの地点で「香奈子さんと幸せになりました、めでたしめでたし」ってなるでしょ? 壊れたり無くなったりしたら、また作り直せばいいじゃないか。
 なぜこの結城大介という男は、秋島香奈子との間に壁をつくりたがるのだろうか。あの人目をはばからずいちゃいちゃしまくりの、美里物語の大介とはえらく違います。
 まぁ元々香奈子に手を出せないヤラハタだし。香奈子以外なら手を出せるのだろう。
 しかし何故そこまで香奈子を神聖視する?!
 
 で、先日の香奈子の留年発言について、香奈子と翠が喧嘩したようです。居酒屋で二人で飲んでいたけど、香奈子は怒って先に出て行ったそうです。その香奈子を探す大介。
 

 
 どこへいったのかは、過去の回想シーンの一言をヒントにして探し出します。
 なーんか、酒飲んでべろんべろんになって、満面の笑顔の香奈子さん、やっぱり見た目だけはこの六人の中で最高だよ。見た目は最高なのに、性格が残念。あ、個人的にね。一般論は知らんよ。
 
 それで、「三年半の遅刻」って何だろうね。
 
 
 ここで、大介と香奈子の過去について、大きな事件が発覚します。
 駆け落ちしよう、かぁ。
 自分にはよくわかんない世界だ。いや、駆け落ちしてでも一緒になろうと思える人とめぐり合えなかった寂しい人生とでも言うのだろうか……(。-`ω´-)
 でも大介は駆け落ちせずに、香奈子一人でどこかにいったのか知らないが、しばらくの間姿を消して、留年したと。
 その過去に対して香奈子さんは「裏切り者」とののしります。いやぁ、でも駆け落ちを拒むのもわかるよ、全てを捨てて香奈子だけを選択するってことだからね。よっぽど、じゃないと。
 んで、香奈子が留年した後、大介は妙によそよそしくなって、そこから香奈子と呼び捨てから香奈子さんと他人行儀に、そして香奈子さんも大介くんから結城君へと。
 それで香奈子は、大介が自分が傍に居ることを苦にするなら、ずっとそばに居て苦しませてやれと考えるようになってそこからプロローグが始まるってことで、確かにそばに居るために家に泊り込んだりキュリオにも何度も姿を現しますね。
 でもそれは香奈子を選択した物語以外だと、大介の考えるようにすごく大失敗してますな。例えば美里物語だと、「人の気持ちは変るもの」などと言ったりしていますし。
 それとも、こういった設定事態はそれぞれのルートごとに独立していると考えるべきなのかな? すずの話の時は、後腐れなく終わったって感じだったし、さやかの話の時は香奈子は全く出てきませんでしたし。
 すずも、水族館に行くという話しは出てきたけど、その後何も語られないし、でいいのでしょうか。
 香奈子がそこまで大介に復讐したなら、美里と付き合う大介を本気で妨害して分かれさせるぐらいやらなくちゃね。
 
 

 
 しかし香奈子さんは、新しい復讐の方法を考える――などと言い出したのでした。
 
 ちょっと表現で気になったので、ウイスキーとスコッチが交互に出てきて統一されてないなと思ったりしました。
 別のお酒かなと思って調べたら、ウイスキー=スコッチみたいなので、「スコッチ派」とか、「親父の部屋にあったウイスキー」とか、「ストレートのスコッチを飲み干す」とか、ちょっとよくわからなくなったりしました。
 初プレイ時にこの場面では、香奈子さんは酒に酔わせて大介を襲うのかと思ったりしながら見ていたなぁ。
 
 

 
 んで、マジで襲ってくるのですが、うーん、のしかかってきた香奈子さん、やっぱり見た目は一番いいなぁ。
 rippleの由里己みたいな感じで、見た目が香奈子さんだったら、かなり良いキャラになっていたのではないでしょうか?
 そして、スタンダード・エディションでは真っ黒になっていて表示されていないというか、表現できないようなシーンで、大介の香奈子さんに対する呼び方が、香奈子と変わっていきます。
 強い酒に酔って、精神が数年前に戻ったとでもいうのでしょうか?
 う~ん、何かがあって大介と香奈子は別れてしまったけど、実は今でも思い続けているのだ、という世界線ですかね。
 とにかくオリジナル版を知らないから、この真っ黒な画面の向こうで何が起きているのかわかんないのが困る。どうせ公に公開できないようなシーンなのでしょうが。
 なんだろうね、大介は香奈子への気持ちを押さえ込んだまま今に至っているんですかね。大介の本性は美里物語でわかっているので、香奈子あいてにもいちゃいちゃできててしかるべき、でもなんか香奈子を神聖視するのは、やっぱり何か手を出してはいけないみたいな、そんな思いでもあるのでしょう。
 
 ってか、世界線違うと大介の性格も違うっぽいわ。
 この感想をまとめるために動画を見返していたら、以下に示す大介の考えがでてきたよ。
『俺は、そんなに簡単に気持ちを切り替えられる人間じゃない。昔好きだった、大好きだったひとが側にずっといて、それでも、別の人とそういうことが出来るようになるまでは、三年でも短いから』
 香奈子の世界線ではこういう感情を持った人間だよ、結城大介というやつは。
 これが美里の世界線では、『人の想いなんて変わるものだよ。たとえその時は、一生変わらない想いだと信じてても』だもんね。すくなくとも同じ人間ではないと思います。
 まぁそうか、さやかの世界線ではすっげー真面目だし、すずの世界線ではダメだこのロリコン状態だからなぁ(^ω^)
 
 ずっと昔にプレイした、ときめきメモリアルとか同級生は、どのヒロインを狙っていても主人公の性格や人間像は固定だったけどね。卓郎は誰を狙っても卓郎だったよ。
 rippleの本多惣一は、どうだったかな。今思い返してみると、格キャラのルートごとに、惣一の性格のブレは無かったように思える。
 
 
 そして香奈子は、最後の思い出であり復讐なのに、大介と通じ合えてしまったことに泣き出してしまいました。
 大介は香奈子と呼び、香奈子さんは大介くんと呼び合う仲に戻ったのでした。

 
 
 そして6月2日の月曜日、休日の自宅にて。
 

 
 翌朝、香奈子さんは大介の部屋から既に去った後でした。
 まずは、表現でおかしいなと思ったところを一つ。
 大介は、昨夜のことをあまり覚えていないのですが、電話があったことは思い出して、携帯を見て翠からの着信履歴を確認します。
 そこで、昨夜香奈子さんと二人で部屋に居ることを思い出すのですが、その後によくわかんない表現が一つ。
 次の場面で、香奈子さんからの連絡が来るのですが、なぜかここで携帯が、手も届かないようなベッドの下の奥のほうへワープしてしまっています。なんだろう、状況の描画ミスかな?
 
 

 
 結局香奈子は、三年半前に駆け落ちするのを拒まれたことにたいして、復讐を仕掛けてきたのでした。
 大介が香奈子と二人で居ることに価値を見出したら、その前から姿を消してやるという迂遠な作戦なのです。
 そこで三年半の遅刻はまあいいとして、三週間遅かったって何だろう? 三週間前のイベントってどれのことを差すのかな?
 6月1日から三週間前といえば、5月11日、その前後のイベントといえば、11日の日曜日に、キュリオで参考書から問題を出すというイベント。特に深い意味があるとは思えない。
 そして翌日の12日月曜日の休日、香奈子が大介の部屋に来てずっと本を読んでいます。大介は、香奈子の買ってきたライバル店のケーキをひたすら食べています。んで終電逃して大介の部屋に泊まる。
 なんだろう、この泊まったときに、昔のヨリを戻して欲しかったということかな? この日の夜に、6月1日の夜のように、結ばれたかったとでも言うのだろうか?
 ん~、難しいな。酒を飲まないと大介はヤラハタだから、手を出さないだろうに。それに6月1日も、香奈子さんの方から襲ってきたじゃないかなぁ。
 
 
 
 そしてなんだか突然日付が12月2日に飛んでびっくりします。最初バグったのか? と思いました。
 

 
 半年が過ぎてますが、香奈子を失ったショックで大介は二号店を立ち上げる気力もなくなっています。親友を失った翠と傷をなめあうように、……たぶん肉体関係持っているんだろうね、スタンダード・エディションだから「何度も互いのぬくもりを求め合った」とそのあたりの表現があいまいですけど。
 
 最後に出てくる、誰も座っていない窓際のテーブル席。
 それを見たとき、妙な虚無感を感じたのを覚えています。なんだろうね、これまであたりまえだった光景が突然無くなってしまう……。
 たぶんこれがノーマルエンドなのだろうけど、これまでのヒロインと違って、バッドに近いノーマルエンドっぽいです。
 
 

 
 香奈子物語の世界線の大介だけ、ちょっと他の世界線と異質だと思いました。
 香奈子への入れ込みが、他の話と比べて強いと思います。だからこそ香奈子メインの世界線なのでしょう。
 この大介だと、他のヒロインの物語はどうやっても成立しないんじゃないかな。
 
 例えばラストで「4年間の傷が癒されるまで、翠の胸で泣く」とありますが、「人の想いなんて変わるものだよ」精神でいれば、そのうち翠に心が向くのじゃないでしょうか。
 香奈子の世界線での大介は、そんなに簡単に気持ちを切り替えられる人間じゃないようです。
 それ以外の世界線では、人の想いなんて変わるものだよと達観している大介。
 うん、なんかこの物語の根底が見えたような気がしました、たぶん。
 
 
  
 以上、これで香奈子編ノーマルエンドかバッドエンドはおしまいです。
 トゥルーエンドに向かうには、間にチロル編を挟まなければなりません。
 というわけで、次回からはチロル編を見ていきます。

 
 
 
 




 
 
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Posted by ラムリーザ